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公開: 2026年4月2日更新: 2026年4月2日著者: 住まい相場ナビ編集部

戸建てのメンテナンス費用【築年数別早見表】30年で何にいくらかかる?【2026年版】

戸建ては築10〜15年で外壁・屋根塗装に70〜150万円、築20〜25年に再び100〜200万円が目安。30年間の修繕総額は500〜1,200万円超になるケースも。築年数別の費用早見表と積立の目安を解説します。

戸建ては「買ったあとも費用がかかり続ける」住宅です。築10〜15年で外壁・屋根塗装に70〜150万円、給湯器など設備交換が重なる築15〜20年にさらに30〜80万円、その後も10年周期で大規模修繕が発生します。30年間の修繕総額は500〜1,200万円になることも珍しくありません。

「知らなかった」では済まされないのが戸建てのメンテナンス費用です。この記事では築年数別に何がいくらかかるかを整理し、毎月の積立額の目安まで解説します。

この記事でわかること:

  • 築年数ごとに発生する主なメンテナンス費用と目安
  • 30年間の修繕費累計シミュレーション
  • 後悔しないための積立額の計算方法

築年数別メンテナンス費用の早見表

時期主なメンテナンス費用目安
築5〜10年外構・設備の点検・小修繕5〜30万円
築10〜15年外壁塗装・屋根塗装(1回目)70〜150万円
築15〜20年給湯器交換・システムキッチン修繕30〜80万円
築20〜25年外壁塗装(2回目)・バスルームリフォーム100〜200万円
築25〜30年屋根葺き替え・外壁大規模補修150〜300万円
築30〜35年水回り全交換(キッチン・浴室・トイレ)150〜250万円
築35年〜構造補修・断熱改修200〜400万円

最初の大きな出費は築10〜15年の外壁・屋根塗装です。この時期を計画せずに迎えると、突発的な大出費になりがちです。


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費用の内訳を築年数別に解説

築5〜10年:点検と小修繕

新築から10年以内は大規模修繕は基本的に不要ですが、次の費用が発生することがあります。

  • 外構の補修(コンクリートひび割れ・フェンス補修):5〜15万円
  • コーキング(シーリング)の点検・補修:5〜10万円
  • 給湯器の点検:無料〜1万円(メーカー保証内なら無償対応も)

この時期は住宅メーカーの10年保証が切れるタイミングでもあります。保証終了前に無料点検を活用し、瑕疵を見つけておくことが重要です。


築10〜15年:外壁・屋根が最初の山場

戸建て維持費で最初の大きな出費が、この時期の外壁塗装・屋根塗装です。

工事内容費用目安
外壁塗装(30〜40坪)50〜90万円
屋根塗装(スレート屋根)20〜40万円
足場代(共通)15〜25万円
外壁+屋根セット70〜150万円

外壁塗装と屋根塗装は同時に施工すると足場代を節約できます。外壁だけ先に塗って、数年後に屋根を塗ると2回分の足場代がかかるため、まとめて実施するのが合理的です。

外壁塗装の費用相場をわかりやすく解説

コーキング(シーリング材)の寿命も10〜15年が目安です。外壁塗装と同時に打ち替えると費用を抑えられます。



築15〜20年:設備が一斉に寿命を迎える時期

外壁・屋根の次は住宅設備の交換が重なります。多くの設備の耐用年数が10〜15年前後のため、この時期に集中しやすいです。

設備耐用年数目安交換費用目安
給湯器10〜15年20〜40万円
システムキッチン15〜20年50〜120万円(部分交換15〜40万円)
エアコン10〜15年10〜30万円/台
換気扇・レンジフード10〜15年5〜20万円

すべてが同時に壊れるわけではありませんが、築15〜20年は設備費として30〜80万円を念頭に置いておく必要があります。


築20〜25年:2回目の外壁・水回りリフォーム

築10〜15年の外壁塗装から10年が経過し、再び外壁のメンテナンス時期が来ます。

工事内容費用目安
外壁塗装(2回目)70〜120万円
バスルームリフォーム50〜120万円
トイレ交換10〜30万円
小計100〜200万円超

この時期はまとまった費用が必要になるため、積立不足のまま迎えると家計に大きな負担になります。


築25〜35年:最大の出費期

工事内容費用目安
屋根葺き替え80〜150万円
外壁大規模補修・張り替え80〜200万円
水回り全交換(キッチン・浴室・トイレ)100〜300万円
耐震補強(旧耐震基準建築の場合)100〜200万円
合計300〜800万円

この時期が戸建てのメンテナンスで最も費用が集中します。旧耐震基準(1981年以前)の建物であれば耐震補強も必要になることがあります。


30年間の修繕総額シミュレーション

パターン30年累計の修繕費
最低限(緊急対応のみ)約500〜700万円
標準(定期メンテ実施)約700〜1,000万円
フル対応(設備もこまめに交換)約1,000〜1,500万円

「最低限」でも30年間で500万円超になります。住宅ローンの返済額にだけ目を向けると、この費用が予算外になりがちです。


毎月の積立額の目安

修繕費を「突発的な出費」にしないためには、毎月の積立が必要です。

目安:建築費の0.5〜1%/年を積み立てる

建築費年間積立目安月額積立目安
2,000万円10〜20万円8,000〜17,000円
3,000万円15〜30万円12,500〜25,000円
4,000万円20〜40万円17,000〜33,000円
5,000万円25〜50万円21,000〜42,000円

実際には修繕費は均等にはかかりません。築10年・20年・30年に集中するため、積立を早めに始めてプールしておくことが大切です。

積立の実践的な方法

  • 別口座で管理:住宅修繕用として専用口座を開設し、引き落としを自動化する
  • 住宅ローン完済後も積立継続:返済が終わった月額分の一部を修繕積立に回す
  • 補助金・助成金を活用:省エネ改修・耐震補強には自治体助成金が使えることがある

外壁塗装の費用を抑えるコツ

最初の大きな出費である外壁塗装は、複数社の見積もりを比較することで費用を抑えられます。同じ工事内容でも業者によって20〜30万円以上差が出ることは珍しくありません。

外壁塗装の見積もりの見方・チェックポイント完全ガイド


まとめ

  • 戸建てのメンテナンス費用は築10〜15年・20〜25年・30〜35年に集中する
  • 30年間の修繕総額は500〜1,500万円になる
  • 毎月の積立目安は建築費の0.5〜1%/年(月1〜4万円)
  • 外壁・屋根塗装は同時施工で足場代を節約できる

住宅ローンの返済計画と同時に、維持費の積立計画も立てておくことが、後悔のない戸建て生活につながります。


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住まい相場ナビ編集部

エンジニアとして会社を経営する運営者が個人で立ち上げたメディア。 賃貸暮らしの立場から「住宅の相場をちゃんと数字で理解する」をテーマに、 記事とシミュレーターツールで情報を提供しています。