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公開: 2026年3月30日著者: 住まい相場ナビ編集部

マンション価格は今後どうなる?2026年以降の予測と見通し

マンション価格は2025年まで上昇が続き、2026年は横ばい〜微調整局面の見方が多い。金利上昇・建材費・需給バランスの3要因から今後の価格動向を解説します。

マンション価格は2026年現在、首都圏新築で平均7,100万円台と高止まりしています。今後は「急騰は一服、横ばい〜微調整」が有力シナリオですが、金利・建材費・需給次第では再上昇や大幅調整のリスクも。「今買うべきか待つべきか」を判断するためのデータを整理しました。

この記事でわかること:

  • 2020〜2025年のマンション価格推移(首都圏新築・中古別)
  • 価格を左右する3要因の現状分析
  • 2026〜2028年の3シナリオ
  • 「今買うか待つか」の考え方

2020〜2025年のマンション価格推移

首都圏 新築マンション平均価格

平均価格(概算)前年比
2020年約5,400万円
2021年約5,700万円+5.6%
2022年約6,200万円+8.8%
2023年約6,800万円+9.7%
2024年約7,000万円+2.9%
2025年約7,100万円+1.4%

※不動産経済研究所「首都圏新築分譲マンション市場動向」を参考に概算整理。

2020年比で約31%の上昇。特に2022〜2023年は建材費高騰と都心物件の高額化が重なり、年率約9〜10%という急速な上昇となりました。

首都圏 中古マンション成約価格推移(東日本不動産流通機構データ参考)

1m²単価(概算)傾向
2020年約57万円/m²低金利による需要増
2022年約68万円/m²新築高騰の影響で中古も上昇
2024年約75万円/m²新築代替需要が継続
2025年約76万円/m²上昇一服傾向

中古も新築の高騰に引っ張られる形で上昇。中古マンションの「割安感」が薄れてきています。

住宅の平均価格はいくら?全国・種類別にわかりやすく解説【2026年版】では地域別の詳細な価格表を掲載しています。


価格を左右する3要因の現状分析

要因1:建材費・人件費

項目現状(2026年)
木材(輸入)2020年比+15〜25%の高水準が続く
鉄鋼・セメント高止まり。コスト削減の余地は小さい
建設職人の人件費人手不足が深刻で単価上昇が続く
建設コスト全体2020年比で20〜30%上昇した水準が定着

見通し: 建材費・人件費の大幅な下落は見込みにくく、新築マンションの価格を下支えする方向に作用する。

要因2:金利環境

日銀は2024年以降、段階的な政策金利の引き上げを進めています。変動住宅ローン金利も0.4〜0.6%台(2026年3月時点の参考値)から緩やかに上昇傾向です。

変動金利の水準住宅ローンへの影響
現在(約0.5〜0.7%)月々の返済は依然として低水準。購買力は維持
1.0〜1.5%(近い将来)返済額が増加し、高額物件への需要が落ちる可能性
2.0%超中高価格帯の需要が明確に落ちる可能性

住宅ローン金利の推移【2026年版】今後の見通しと選び方で詳しく解説しています。

要因3:需給バランス

需要側供給側
単身・DINKS世帯の都市マンション需要は底堅い首都圏の新規供給戸数は2018年以降縮小傾向
外国人投資家・外資系企業社員の需要が継続建設コスト高で採算が合うのは高価格帯のみ
金利上昇で実需の購買力は徐々に低下高価格帯物件が市場に増え、中低価格帯は減少

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2026〜2028年の3シナリオ

シナリオA:横ばい〜微調整(最有力・確率40〜50%)

  • 金利が緩やかに上昇し、購買力がやや低下
  • 建材費・人件費の高止まりで供給コストは下がらない
  • 新築は高値維持、中古は1〜5%程度の緩やかな調整

→ 今の水準から大幅な値下がりは起きにくい。待っても状況は大きく変わらない。

シナリオB:再上昇(確率20〜30%)

  • 日銀が金利引き上げを一時停止・反転
  • 海外投資マネーの流入が続く
  • インフレ継続で不動産の実物資産としての需要が増加

→ 特に都心・人気エリアで再度の上昇。待てば待つほど高くなるリスク。

シナリオC:大幅調整(確率20〜30%)

  • 金利が2%超まで急速に上昇
  • 景気後退・失業率上昇で実需が落ち込む
  • 投資需要が急速に冷える(特に外資マネーの引き上げ)

→ 中高価格帯を中心に10〜20%程度の調整の可能性。ただし2013〜2014年のような下落は構造的に起きにくい。


「今買うべきか待つべきか」への答え

今買うべきケース

  • 購入後10年以上居住する予定がある
  • 現在の返済額が月収の25%以内に収まる物件がある
  • 家族の進学・転居などのライフイベントが近い
  • 金利上昇前に固定金利でローンを固定したい

待つほうがよいケース

  • 2〜3年以内に転勤・転職・家族構成の変化が見込まれる
  • 現在の家賃が十分に低く、生活に支障がない
  • 頭金の準備がまだ不十分(借入額を増やしたくない)
  • 居住予定エリアの開発計画・再開発状況を見極めたい

結論として、「何年住むか」が最大の判断軸です。 10年以上住む予定であれば、多少の市場変動よりも「今の生活の安定」を優先したほうが総合的な満足度は高くなります。

住宅購入はいつがベスト?年齢・年収から考える最適タイミング【2026年版】もあわせてご覧ください。


マンション検討者向けアクション

  1. 相場を把握する — 検討エリアの成約価格データ(REINS・国交省)を確認
  2. 返済シミュレーション — 現在の金利と想定金利上昇幅で月々返済を試算
  3. 戸建てとの比較マンション vs 戸建て どちらが得か【2026年版】で維持費・ライフスタイルを比較
  4. 複数の物件情報を収集 — ポータルサイトだけでなく不動産会社に直接相談

まとめ

  • 首都圏新築マンションは2020年比約31%上昇し、2026年は約7,100万円で高止まり
  • 建材費・人件費の高止まりが価格の下支えに。大幅下落は起きにくい構造
  • 金利上昇は需要を抑制する方向に作用。2〜3年で緩やかな調整の可能性
  • 最有力シナリオは「横ばい〜微調整」。急落を待って購入タイミングを逃すリスクも
  • 10年以上住む予定があり、月返済が手取りの25%以内なら今の購入も合理的

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住まい相場ナビ編集部

エンジニアとして会社を経営する運営者が個人で立ち上げたメディア。 賃貸暮らしの立場から「住宅の相場をちゃんと数字で理解する」をテーマに、 記事とシミュレーターツールで情報を提供しています。