住宅購入の予算はいくら?年収・頭金・諸費用から総予算を計算する方法【2026年版】
年収500万円なら借入可能額は約3,700万円・諸費用は物件価格の5〜10%・頭金は購入価格の10〜20%が目安。「いくらまでなら買える?」を年収から逆算する5ステップを解説。
住宅購入の総予算は「借入可能額+頭金(自己資金)-諸費用」で決まります。年収500万円の場合、フラット35の審査基準(返済負担率35%・金利1.8%・35年)で借入可能額は約3,700万円、諸費用は200〜400万円が目安です。
年収別 住宅購入予算の目安(2026年版)
| 年収 | 借入可能額(上限) | 安全ラインの借入額 | 諸費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 約2,200万円 | 約1,500万円 | 100〜250万円 |
| 400万円 | 約2,900万円 | 約2,000万円 | 150〜300万円 |
| 500万円 | 約3,700万円 | 約2,600万円 | 200〜400万円 |
| 600万円 | 約4,400万円 | 約3,100万円 | 250〜450万円 |
| 700万円 | 約5,100万円 | 約3,600万円 | 300〜500万円 |
| 800万円 | 約5,900万円 | 約4,100万円 | 350〜600万円 |
※借入可能額は返済負担率35%・金利1.8%・35年の場合の目安。安全ラインは返済負担率25%で試算。
この記事でわかること:
- 「いくらまでなら家を買える?」を年収から逆算する5ステップ
- 頭金・諸費用の金額の考え方
- 月々の返済額と家計の安全ラインの確認方法
住宅購入の予算を決める5ステップ
ステップ1:借入可能額の上限を把握する
借入可能額は「年収×返済負担率÷月利×調整係数」で決まりますが、簡易目安として年収の6〜7倍が上限の目安です(金利1.8%・35年の場合)。
| 年収 | 借入可能額の目安(上限) |
|---|---|
| 300万円 | 約1,800〜2,200万円 |
| 400万円 | 約2,400〜2,900万円 |
| 500万円 | 約3,100〜3,700万円 |
| 600万円 | 約3,700〜4,400万円 |
| 700万円 | 約4,300〜5,100万円 |
| 800万円 | 約4,900〜5,900万円 |
ただし「上限まで借りる」のは危険です。生活費・教育費・老後資金を考えると、**安全な借入額は上限の70〜80%**が目安です。
詳しい計算は 住宅ローンはいくら借りられる?年収別の目安 で確認できます。
ステップ2:頭金(自己資金)の金額を決める
頭金は一般的に購入価格の10〜20%が推奨されています。ただし「頭金ゼロ」でも住宅ローンを組める金融機関はあります。
頭金の考え方
| 頭金の割合 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 0%(フルローン) | 手元に現金を残せる | 借入額が増え、総利息も増える |
| 10% | バランスが取れる | 審査の際の評価がやや下がる場合あり |
| 20%以上 | 借入額が減り、金利優遇を受けやすい | 生活資金が減るリスク |
住宅金融支援機構の調査では、住宅購入時の頭金の全国平均は物件価格の約20〜25%です。ただし「頭金を多く入れるために生活資金がゼロになる」のは避けてください。緊急予備費として生活費3〜6か月分(目安150〜300万円)は手元に残すことが大原則です。
頭金の準備方法は 住宅購入に必要な頭金はいくら? で詳しく解説しています。
ステップ3:諸費用を計算する
住宅購入時には物件価格とは別に諸費用がかかります。新築・中古で金額が異なります。
諸費用の目安
| 物件の種類 | 諸費用の目安 |
|---|---|
| 新築マンション | 物件価格の3〜5%(ローン手数料・火災保険など) |
| 新築戸建て(建売) | 物件価格の3〜5% |
| 中古マンション・戸建て | 物件価格の6〜10%(仲介手数料が加わる) |
| 注文住宅 | 建物価格の5〜10%(つなぎ融資手数料など追加あり) |
3,000万円の物件を購入する場合の諸費用(目安)
| 費目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 登記費用(登録免許税・司法書士) | 10〜20万円 |
| 住宅ローン手数料・保証料 | 50〜80万円 |
| 火災保険・地震保険(10年) | 20〜40万円 |
| 印紙税 | 1〜2万円 |
| 固定資産税精算分 | 5〜15万円 |
| 仲介手数料(中古の場合) | 約100万円(3%+6万円) |
| 引越し費用・家具 | 30〜80万円 |
| 合計 | 約120〜350万円 |
諸費用の詳細は 住宅購入の諸費用はいくら? で確認してください。
ステップ4:月々の返済額と家計を照合する
借入額が決まったら、月々の返済額を計算して家計への影響を確認します。
月々の返済額の目安(元利均等・金利1.8%・35年)
| 借入額 | 月々の返済額(目安) |
|---|---|
| 2,000万円 | 約6.4万円 |
| 2,500万円 | 約8.0万円 |
| 3,000万円 | 約9.6万円 |
| 3,500万円 | 約11.2万円 |
| 4,000万円 | 約12.8万円 |
| 4,500万円 | 約14.4万円 |
安全ラインの確認式
月々返済額 ÷ 月収(額面) = 返済負担率
→ 25%以下が安全ライン(審査基準の35%とは別)
例:月収40万円(年収480万円)の場合、25%以下は月10万円以内が安全な返済額の目安です。
月々の返済額が気になる場合は 住宅ローン返済計算シミュレーター で試算してください。
ステップ5:総予算を計算する
以上のステップをまとめると、以下の計算式で総予算が出ます。
購入できる物件価格 = 借入額(安全ライン) + 頭金 ─ 諸費用
年収500万円の場合の計算例(頭金200万円・中古マンション)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 借入可能額(安全ライン・返済負担率25%) | 約2,600万円 |
| +頭金 | 200万円 |
| ─ 諸費用(物件価格の8%を想定) | ─約200万円 |
| 購入できる物件価格の目安 | 約2,600万円 |
「年収の何倍まで」よりも月々返済で考える
住宅価格の目安として「年収の5〜7倍」が一般に言われますが、実際は月々の返済額が家計に無理なく収まるかが重要です。
同じ年収600万円でも、共働きか一馬力か、子どもの有無、教育費の見込みによって「無理のない返済額」は大きく変わります。
年収別の詳しい住宅価格目安は 年収別に見る「買える家の価格」目安 を参考にしてください。
予算を決める際のよくある失敗
失敗1:諸費用を頭金から出して残高が枯渇する
「頭金300万円を用意した」と思っても、諸費用に200万円使ってしまうと実質の頭金は100万円に。頭金とは別に諸費用分を確保しておくことが必要です。
失敗2:変動金利の現在値だけで月々返済を計算する
変動金利0.6%で計算した返済額を基準にすると、金利が1.5〜2%に上昇した時点で月々の負担が大幅に増えます。シミュレーションは固定金利(1.5〜2.5%)でも必ず確認しましょう。
失敗3:管理費・修繕積立金・固定資産税を含めない
マンションの場合、月々の返済額に加えて管理費(月1〜3万円)・修繕積立金(月1〜2万円)・固定資産税(年10〜20万円)がかかります。これを含めた住居費総額で家計を判断することが重要です。
失敗4:「審査が通る額=安全な額」と思い込む
返済負担率35%は審査の上限であり、生活に余裕のある水準ではありません。食費・光熱費・教育費・貯蓄などを加味すると、実際の安全ラインは25%以下が目安です。
まとめ
- 住宅購入の総予算は「借入可能額+頭金-諸費用」で計算する
- 借入可能額は年収の6〜7倍が上限だが、安全ラインは70〜80%
- 諸費用は物件価格の5〜10%(中古は10%前後)を別途用意する
- 月々返済額が月収の25%以下に収まるかを確認する
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