カーローンがあると住宅ローン審査に影響する?借入可能額はいくら減る?【2026年版】
月3万円のカーローンがあると住宅ローン借入可能額が約1,000万円減少(年収500万の場合)。審査で合算される仕組みと、購入前に返済する vs そのまま借りるの損益分岐点を解説します。
カーローンがあると住宅ローンの借入可能額が減ります。月3万円のカーローン残債がある場合、年収500万円の人では住宅ローン借入可能額が約1,000万円減少するケースがあります。住宅購入を検討しているなら、カーローンの扱いを事前に整理することが重要です。
この記事でわかること:
- カーローンが住宅ローン審査に影響する仕組み(返済負担率の合算)
- 月ローン額別・年収別の借入可能額への影響早見表
- カーローンを「先に完済すべき」か「そのまま借りるか」の判断基準
- 審査直前にやるべき・やってはいけないこと
結論:カーローン月3万円で借入可能額はいくら減る?
| 年収 | カーローンなしの借入上限 | 月3万円のカーローンあり | 減少額の目安 |
|---|---|---|---|
| 400万円 | 約3,800万円 | 約2,800万円 | 約▲1,000万円 |
| 500万円 | 約4,800万円 | 約3,800万円 | 約▲1,000万円 |
| 600万円 | 約5,700万円 | 約4,700万円 | 約▲1,000万円 |
| 700万円 | 約6,700万円 | 約5,700万円 | 約▲1,000万円 |
※返済負担率35%・金利1.5%・35年返済で試算。概算値です。
月3万円のカーローンは、年収に関わらず住宅ローン借入可能額を約1,000万円押し下げる計算になります。
なぜカーローンが住宅ローンに影響するのか?
返済負担率に合算される仕組み
金融機関は住宅ローンの審査で「返済負担率」(年収に対する年間返済額の割合)を計算します。このとき、住宅ローン以外のすべてのローン(カーローン・奨学金・カードリボ・消費者金融)の返済額も合算されます。
返済負担率 = (住宅ローン年返済額 + 他ローン年返済額)÷ 年収 × 100
フラット35の審査基準(年収400万円以上は35%以内)で試算すると:
年収500万円・カーローン月3万円の場合
- 年収500万円 × 35% = 年間返済上限175万円(月14.6万円)
- カーローン:月3万円 × 12 = 年間36万円
- 住宅ローンに使える上限:175万円 − 36万円 = 年間139万円(月11.6万円)
月11.6万円で金利1.5%・35年の借入可能額 ≈ 3,800万円 カーローンなしの場合(月14.6万円)≈ 4,800万円 → 差額 = 約1,000万円
カーローン月額別・借入可能額への影響(年収500万円の場合)
| カーローン月額 | 住宅ローン月返済上限 | 借入可能額の目安 | カーローンなしとの差 |
|---|---|---|---|
| 0円(なし) | 約14.6万円 | 約4,800万円 | — |
| 1万円 | 約13.6万円 | 約4,450万円 | 約▲350万円 |
| 2万円 | 約12.6万円 | 約4,120万円 | 約▲680万円 |
| 3万円 | 約11.6万円 | 約3,800万円 | 約▲1,000万円 |
| 5万円 | 約9.6万円 | 約3,140万円 | 約▲1,660万円 |
| 8万円 | 約6.6万円 | 約2,160万円 | 約▲2,640万円 |
※返済負担率35%・金利1.5%・35年返済で試算。
カーローンの月返済が高いほど、住宅ローンで使える枠が大幅に圧縮されます。
カーローンを先に完済すべき?そのまま借りる?
「先に完済」が有利なケース
-
残債が少なく、完済できる貯蓄がある場合
カーローン残債50万円を一括返済することで、借入可能額が数百万円改善できます。繰上返済の手数料が発生することもありますが、住宅ローンの借入可能額増加額が上回れば得になります。 -
完済しても住宅購入の頭金・諸費用が確保できる場合
カーローン完済 > 頭金に使えるお金が減る、というトレードオフがあります。諸費用(物件価格の3〜10%)を現金で賄えることが優先条件です。 -
住宅ローン審査の通過を確実にしたい場合
審査直前にカーローンを完済することで、金融機関の信用評価が改善します。ただし完済直後より完済から3か月以上経過してから審査を受ける方が確実です。
「そのまま借りる」が許容されるケース
-
残債が多く一括返済が難しい場合
無理に完済しようとして頭金・諸費用を使い切ってしまうのは本末転倒です。 -
カーローンの残り期間が短い場合(1年以内)
まもなく完済する予定のローンは、審査に与える影響が比較的小さくなります。 -
借入可能額が十分に余裕があり、カーローンがあっても希望額を借りられる場合
損益分岐点の計算例
カーローン残債100万円(残り3年・月返済3万円)を一括返済するケース:
- 完済に使う現金:100万円
- 借入可能額の増加:約350万円(月1万円の余裕 → 年収500万・35年・1.5%で試算)
- 住宅ローン金利1.5%の場合、350万円の利息負担増:35年で約200万円
- 完済コスト100万円 < 住宅ローン削減効果200万円 → 完済が有利
→ 繰上返済・一括返済の効果の考え方は住宅ローン繰上返済の効果早見表【2026年版】でも参考にできます。
審査直前にやるべきこと・やってはいけないこと
✅ やるべきこと
- カーローン残債が少なければ一括完済を検討する
- クレジットカードのリボ払い・キャッシング枠を整理する(使っていなくても枠があると審査対象)
- 直近6か月の返済遅延がないかを確認する(信用情報の確認)
❌ やってはいけないこと
- 住宅ローン審査前に新しいローンを組む(カーローン・カード一括購入など)
- 審査直前に転職・収入の変更をする(収入証明書類に影響する)
- カードリボの残高を急増させる(信用情報に悪影響)
奨学金・他のローンも同様に合算される
カーローンと同様に、以下のローンも返済負担率に合算されます。
| ローンの種類 | 審査への影響 |
|---|---|
| 奨学金 | ◎(合算される) |
| カードリボ・キャッシング | ◎(合算される) |
| 消費者金融 | ◎(審査に大きく影響) |
| クレジットカード限度額 | △(機関によって異なる) |
→ 奨学金の影響については奨学金があると住宅ローン審査に影響する?通るための条件【2026年版】で詳しく解説しています。
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無料で住宅ローンの事前審査条件を確認するまとめ
- カーローン月3万円がある場合、住宅ローン借入可能額は年収に関わらず約1,000万円減少する(年収500万円の場合)
- 返済負担率にカーローン・奨学金・カードリボが合算されるため、事前に整理することが重要
- カーローン残債が少なく貯蓄で賄えるなら、住宅ローン申込前に完済するのが有利
- 完済直後より3か月以上経過後に審査を受ける方が効果的
- 審査直前に新たなローンを組むのは厳禁
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