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公開: 2026年3月29日著者: 住まい相場ナビ編集部

住宅ローン繰上返済のメリット・デメリット【2026年版】いつやるべきか

住宅ローンの繰上返済は「期間短縮型」が利息削減効果は大きい。3000万円・35年・金利1.5%で100万円繰上返済すると約28万円の利息節約。タイミングと判断基準を解説。

住宅ローンの繰上返済は「早ければ早いほど利息削減効果が大きく」、特に「期間短縮型」で返済初期に実施すると高い節約効果が得られます。3,000万円・35年・金利1.5%のローンで、借入後5年時点に100万円を期間短縮型で繰上返済すると、利息を約28万円節約できます。

この記事でわかること:

  • 期間短縮型と返済額軽減型の違いと、どちらを選ぶべきか
  • 借入額・金利・繰上返済時期別の利息節約シミュレーション
  • 繰上返済のデメリット(住宅ローン控除への影響など)
  • 繰上返済すべき最適なタイミングと判断基準

期間短縮型 vs 返済額軽減型

繰上返済には2種類があります。

比較項目期間短縮型返済額軽減型
仕組み返済期間を短くする月々の返済額を下げる
利息削減効果大きいやや小さい
月々の返済額変わらない下がる
毎月の生活への効果ない(完済まで変わらず)すぐに楽になる
向いているケース早期完済・節約優先月々の資金繰り改善

結論:利息節約を最大化したいなら期間短縮型が原則。ただし「月々の返済を減らして生活を楽にしたい」「育児・教育費の負担がある時期を乗り越えたい」場合は返済額軽減型が合理的です。

住宅ローンの総返済額はいくらになる?で自分の総返済額を確認しておくと、繰上返済の効果がより具体的にわかります。


繰上返済シミュレーション

3,000万円・35年・金利1.5%のケース

繰上返済時期繰上返済額タイプ利息節約額期間短縮
借入直後(1年後)100万円期間短縮型約33万円約13ヶ月
5年後100万円期間短縮型約28万円約12ヶ月
10年後100万円期間短縮型約22万円約10ヶ月
20年後100万円期間短縮型約10万円約6ヶ月
5年後100万円返済額軽減型約21万円なし
5年後300万円期間短縮型約85万円約36ヶ月

早期の繰上返済ほど効果が高い理由は、元利均等返済では返済初期に利息の占める割合が高いためです。

変動金利(0.6%)の場合

金利が低い場合は節約額も相対的に小さくなります。

繰上返済時期繰上返済額利息節約額期間短縮
5年後100万円約9万円約11ヶ月
5年後300万円約28万円約33ヶ月

変動金利が低水準の場合、繰上返済より「NISAや貯蓄での資産形成」の方がリターンが高いケースもあります。金利水準との比較が重要です。


繰上返済のデメリット

1. 手元資金が減る

繰上返済に充てた資金は、急な出費(医療費・失業・家の修繕)に使えなくなります。生活費の3〜6ヶ月分を「生活防衛資金」として確保したうえで、余剰資金を繰上返済に充てることが基本です。

2. 住宅ローン控除の控除額が減る可能性がある

住宅ローン控除とは?2026年版でも解説していますが、住宅ローン控除は「年末残高×0.7%」が所得税・住民税から控除されます。繰上返済で残高が減れば控除額も減ります。

特に控除適用期間(13年間)は、繰上返済の利息節約額と控除減少額を比較して判断してください。

年末残高控除率年間控除額
3,000万円0.7%21万円
2,500万円0.7%17.5万円
差額(500万円繰上返済後)△3.5万円/年

3. 繰上返済手数料がかかる金融機関もある

ネット銀行のほとんどは無料ですが、一部の地銀・信金では1〜3万円の手数料がかかります。手数料と節約額を比較してから実施しましょう。


繰上返済すべきタイミングの判断基準

ステップ1:生活防衛資金を確保しているか

繰上返済前に「生活費の3〜6ヶ月分(目安150〜300万円)」が手元にあることを確認してください。これが最優先です。

ステップ2:住宅ローン控除の適用期間か確認

住宅ローン控除が適用中(残高×0.7%が控除される)の場合、ローン金利より控除メリットの方が大きいケースがあります。

繰上返済を急がなくていいケース:控除適用中かつ金利が0.6%以下

繰上返済を検討すべきケース:控除適用終了後・金利が1.0%超・大きな収入増があった

ステップ3:金利と運用リターンを比較する

ローン金利判断の目安
0.5〜0.8%NISA・投資信託での資産形成を優先しても合理的
0.9〜1.5%繰上返済と投資を並行。どちらかに偏り過ぎない
1.6%以上繰上返済を優先するほうが確実な「節約」になる

住宅ローンの月々返済額の目安を確認しながら、返済の余裕度を把握したうえで判断しましょう。


まとめ

  • 繰上返済は「期間短縮型」×「早期実施」が最大効果
  • 3,000万円・35年・1.5%で5年後に100万円繰上返済→利息節約約28万円
  • 手元資金3〜6ヶ月分の確保が大前提
  • 住宅ローン控除適用中・金利1%未満ならNISAとの比較検討を
  • 控除終了後・金利1.5%超なら積極的な繰上返済が合理的

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住まい相場ナビ編集部

エンジニアとして会社を経営する運営者が個人で立ち上げたメディア。 賃貸暮らしの立場から「住宅の相場をちゃんと数字で理解する」をテーマに、 記事とシミュレーターツールで情報を提供しています。