固定金利と変動金利どちらが得?特徴と選び方【2026年版】
変動金利は現在0.3〜0.7%台と低金利だが金利上昇リスクあり。固定金利は1.8〜2.3%台で返済計画が安定。年収・返済期間・リスク許容度別の選び方と総返済額比較を解説。
住宅ローンを検討するとき、多くの人が悩むのが「固定金利と変動金利、どちらを選ぶか」です。
結論を先に言うと、「どちらが得か」は将来の金利次第であり、断言できません。 大切なのは、金利差の仕組みを理解した上で、自分の家計リスクに合う選択をすることです。
この記事では、
- 固定・変動それぞれの特徴
- 総返済額での比較
- どちらが自分に向いているかの判断基準
を整理します。
固定金利と変動金利の基本的な違い
| 変動金利型 | 全期間固定型 | |
|---|---|---|
| 金利水準 | 低め | 高め |
| 返済額の変動 | 定期的に変わりうる | 最後まで変わらない |
| 金利上昇リスク | 借り手が負う | 金融機関が負う |
| 向いている局面 | 金利が低いまま続くとき | 金利が上昇するとき |
現在(2026年時点)の金利の目安は以下です。
| タイプ | 金利目安(主要銀行) |
|---|---|
| 変動金利型 | 0.3〜0.7%前後 |
| 10年固定(固定期間選択型) | 1.3〜1.8%前後 |
| 全期間固定(フラット35) | 1.8〜2.3%前後 |
※金融機関・時期によって異なります。
総返済額で比較するとどうなる?
借入3,500万円・返済35年で試算します。
| 金利 | 月々返済 | 総返済額 | うち利息 |
|---|---|---|---|
| 0.5%(変動) | 約9.1万円 | 約3,817万円 | 約317万円 |
| 1.0% | 約9.9万円 | 約4,157万円 | 約657万円 |
| 1.5% | 約10.7万円 | 約4,515万円 | 約1,015万円 |
| 2.0%(固定) | 約11.6万円 | 約4,888万円 | 約1,388万円 |
変動0.5% vs 固定2.0%で、総返済額の差は約1,071万円。
金利が変わらないなら変動金利の方が圧倒的に有利です。 しかし、変動金利は今後上昇する可能性がある点を考慮する必要があります。
変動金利のリスク:金利が上がるとどうなる?
変動金利で借りた後、金利が上昇した場合を考えます。
借入3,500万円・35年返済で、5年後に金利が1.0%上昇した場合の試算:
- 返済開始時(0.5%):月々約9.1万円
- 金利1.5%に上昇後:月々約10.5万円以上(約1.4万円増)
さらに1.0%上昇(合計2.0%)になると月々1万〜2万円以上の返済増になりえます。
返済負担率がギリギリの状態で変動金利を選ぶと、金利上昇時に家計が苦しくなるリスクがあります。
固定金利のメリット:計画が立てやすい
全期間固定金利のメリットは、借入時点で35年分の総返済額が確定することです。
- 教育費・老後資金の計画が立てやすい
- 将来の金利上昇を気にしなくて済む
- 収入が変動しにくい公務員・会社員に向いている
金利が高い分だけ月々返済は多くなりますが、「安心感を買っている」と考えると合理的な選択です。
どちらが自分に向いているか
次のチェックで判断してみてください。
変動金利が向いている人
- 借入から5〜10年で繰上返済を積極的に行う予定がある
- 収入が安定しており、金利上昇時も余裕がある
- 返済負担率が20%以下で余裕がある
- 金利動向を定期的にチェックできる
固定金利が向いている人
- 月々の支払いを固定したい(家計管理のシンプルさを重視)
- 収入が変動しやすい(自営業・歩合制など)
- 子育て・教育費との両立で余裕が少ない
- 金利リスクを負いたくない
固定期間選択型が向いている人
- 数年後に売却・住み替えを検討している
- 固定期間中の安心感と変動より低い金利の両方が欲しい
- 固定期間終了時に繰上返済や借り換えを検討できる
「繰上返済」で変動金利のリスクを下げる
変動金利を選ぶ場合、繰上返済が最大のリスクヘッジになります。
金利が低い間に元本を積極的に減らしておくことで、 将来金利が上昇しても残債が少なければ影響を抑えられます。
繰上返済の効果を計算したい場合は、こちらのシミュレーターで確認できます。
金利差による返済額の違いをシミュレーションする
固定金利と変動金利で月々返済・総返済額がどれだけ違うかは、 次のツールで試算できます。
住宅ローンを比較・選ぶ
金利タイプを決めたら、次は具体的な金融機関・ローン商品の比較です。
関連記事
- 住宅ローンの総返済額はいくらになる?月返済との差・金利別シミュレーション
- 住宅ローンの金利とは?仕組みと種類を解説
- 住宅ローンの月々返済額の目安
- 住宅ローンの返済負担率の目安
- 住宅ローン審査の基準とは?
まとめ
固定金利と変動金利の選択に「絶対に正しい答え」はありません。
- 変動金利:金利が低い間は総返済額で有利。ただし上昇リスクを自分で負う
- 固定金利:月々返済が高めだが、将来の金利上昇に左右されない安心感がある
最終的には自分の返済余裕度・ライフプラン・リスク許容度に合わせて選ぶことが重要です。
エンジニアとして会社を経営する運営者が個人で立ち上げたメディア。 賃貸暮らしの立場から「住宅の相場をちゃんと数字で理解する」をテーマに、 記事とシミュレーターツールで情報を提供しています。